• 歯が抜けたまま放置していると

    前歯が抜けてしまった場合、人に見られると恥ずかしいので、すぐに歯医者に行き、治療を受けると思います。
    それが奥歯だった場合、見た目ではわかりませんので、そのうちに治療しようと思って、ついついそのまま長期間放っておくケースが多いようです。
    歯が抜けて間もないときは、口の中の違和感があるものの、痛みはなく、反対の歯で食事する事も可能ですし、あまり支障も感じることがないため、そのまま放置してしまう方がいらっしゃいます。
    しかし、長期間放っておくと、様々な問題が起こってきます。

    歯がないために、上顎の歯と下顎の歯がかみ合わず、噛む力が大きく損なわれ、そのままにしておくと、上または下の歯は、対抗する歯がないために、飛び出てきてしまいます。
    そして、隣の歯は支える歯がないために、倒れてきます。そのため、かみ合わせが崩れて、歯並びがガタガタになってしまい、入れ歯を入れようとしても、うまく合わなくなってしまうことがあります。
    奥歯で咬み難いために、前歯を使うと、顎の関節に負担がかかり、痛みが出たり、口が開き辛くなったりということが起こってきて、顎関節症を引き起こします。

    また最近では、認知症になる原因のひとつとされています。
    認知症の方の口の中を調べると、歯が無くなり、長い間良く噛んで食べる事が出来ていなかったと思われる方が多く見られます。歯が無いと歯根膜が無くなくなってしまうため、刺激が脳には伝わりません。しかし、歯に代わる入れ歯や、インプラントなどの治療を行えば歯と同様の働きをすることが出来るのです。

    このように、様々な問題を引き起こしますので、歯が抜けた場合は、早めに治療を受けていただきたいと思います。

  • インプラントのデメリット

    インプラント治療は、近年多くの歯医者さんで導入されています。
    メリットの多い治療法ですが、やはり他の治療法と比較すると、デメリットとなる部分もあります。
    メリットばかりを説明して、デメリットを詳しく説明してくれない医師もいるかもしれませんが、やはり長所だけでなく短所も把握しておくことが大切ですし、説明をしてくれない歯科医師は信用できないのではないでしょうか。
    治療法の欠点を事前に理解していないということは、医師への不信感や治療への不安につながります。
    インプラント治療の前にきちんと確認・理解し、自分に合った治療法を選択しましょう。治療期間が長くなってしまう
    インプラント治療の治療期間は通常数ヶ月必要とし、ブリッジや入れ歯治療に比べると長くなってしまいます。
    治療期間は、埋入するインプラントの本数や歯周病の有無、顎の骨量などによって異なりますが、一般的には3~6か月、長くかかる場合で1年に及ぶ治療期間を要します。手術が必要となる
    インプラントは外科的手術が必要となり、他の歯科治療治療よりも体にかかる負担が大きくなりやすいため、持病をお持ちの方や体力に自信のない方には、体への負担に不安を感じる人も多いでしょう。
    症例によって異なりますが、インプラント治療において埋入手術自体は20分程度で終わるケースは多く、歯科医師にとっては大きな手術ではありませんが、やはり患者様にとっては他の治療法より負担が大きく感じられるでしょう。メンテナンスが必要になる
    インプラントの寿命は、メンテナンス次第とも言えます。そのため、歯科医院での定期的なメンテナンスと自宅でのセルフメンテナンスがとても大切になります。
    治療後はメンテナンスを十分に行わなければならないのです。治療費用が高額となる
    インプラント治療は、入れ歯やブリッジとは違って自由診療であるため、費用が高く感じられると思います。しかし、入れ歯やブリッジも、審美性や機能性を求めると保険がききませんから、費用は高くなってしまいますし、入れ歯は合わなくなったら作り直す必要があるため、何度も作り直すケースも少なくありません。
    インプラント以外の治療法を選択した場合の費用や寿命について確認し、十分に比較した上で治療を検討することも大切でしょう。