現代社会は、様々なストレスにさらされています。

ストレスの社会とも言われるように、多くの人がストレスに晒されながら生活をしています。

しかし、ストレスの歯周病への影響は、考えてもいない事?ではないでしょうか。それではここからは、ストレスが歯周病にどのような影響を及ぼすのか、お話ししたいと思います。

人がストレスに晒されると、主に交感神経が優位になり唾液の分泌が減少します。皆さんは緊張した時、口の中がカラカラに渇く経験をされたことがあると思います。これは、交感神経が優位になり、唾液の分泌が低下したことによるものです。

唾液の中には、ラクトフェリン、リゾチーム、免役グロブリンなど、様々な歯周病菌に対する免疫物質が含まれています。これらが抗菌性を発揮します。

また、交感神経が優位になったことによる唾液量の減少により、自浄作用が低下し歯周病の原因菌が増加しやすくなります。

ストレスをうけると、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモン分泌され、副腎からコルチゾールに代表される副腎皮質ホルモンが更に分泌されます。

コルチゾールは、免疫活動を担うリンパ球の働きを低下させ、やはりこれも歯周病に悪影響を及ぼします。

以上のように、免疫力の低下によりストレスは、歯周病を進行させる可能性があるのです。