論文などの報告によると、インプラント治療は10年成功率が98%と言われています。つまり、健康な患者さんが100人治療を受けたら、10年後に98人が口の中で機能しているということになります。
また、40年以上機能していたという報告もあります。
しかし、生体に埋め込まれた人工物ですから、しっかりとメンテナンスをすることが重要です。定期検診やプロフェッショナルクリーニングを受けることで、より長持ちさせることができます。
また、インプラントを埋入した時は健康でも、高齢になって糖尿病やリウマチ、骨粗鬆症など、代謝に問題が生じる全身疾患を罹患すると、インプラントの成功率は落ちることが報告されています。
また、喫煙はインプラントを喪失するリスクが、非喫煙者の約6倍になるいう報告があり、喫煙者の患者さんには禁煙を強くお勧めします。また、夜中に歯ぎしりなどをする方も、インプラント喪失のリスクが高まるため、治療終了後に夜間就寝時に装着するマウスピースの使用が必須となります。
長く付き合っていけるインプラントですが、日々のブラッシングや歯のメンテナンスを行わなければ、すぐに抜け落ちてしまうことも珍しくありません。
インプラントを長く保ち健康な口内を維持するためには、術後のメンテンスが重要です。