年をとるにつれて、誰でも発症の可能性がある認知症。
平成24年には400万人以上の方が認定されており、その数は、今も右肩上がりの傾向にあります。

そんな認知症ですが、歯科治療が予防に効果があるという事をご存知でしょうか。
きちんと噛んで食事をする事で、脳の活性化につながるのです。

高齢者を対象にした研究で、認知症の疑いのある人は、健康な人と比べ、歯数が平均5本少なかったという結果が報告されています。
さらに高齢者の脳の研究では、歯数が少ない人ほど、脳の海馬付近と前頭葉、いわゆる脳の考える部分の容積が減少している事が報告されています。
この二つの事例から、歯数と認知症患者の数につながりがあると言われております。

高齢者の歯の状態と日常生活の状況を調べた調査では、歯が殆どなく柔らかい食べ物や流動食しか食べられない人の半数以上が、外出が少なく、寝たきり状態だと報告されています。その一方で、自分の歯でしっかりと食事をしている人は、自立した生活が送れている事が分かっています。
歯でしっかりと噛むことで、いつまでも健康で認知症の危険を防いでいきましょう。

認知症を発症させない為にも、普段から歯を大事にする事を心掛けなければなりません。
歯の動きは、食べ物を食べる役割だけでなく、物を噛む行為が脳を刺激するという事が分かっています。普段からなるべく咀嚼行為を行う事で、認知症予防になる、というわけです。
ですから入れ歯では咬む力が弱くなりますので、インプラント治療が最適であると言えます。