それでは、インプラントによる口臭の原因と、それぞれの対策をご紹介します。
【原因1 】磨き残し
インプラントをするとどうしても、インプラントと歯茎の間の溝が深くなり歯垢(プラーク)が溜まりがちです。歯垢(プラーク)が溜まると細菌が繁殖し、口臭がきつくなる場合があります。
対策としては、歯科医院で正しい歯磨きを教えてもらうことがあげられます。特に磨きにくいインプラントと隣の歯の境目は、しっかり歯ブラシを当ててあげましょう。
丁寧に磨いているつもりでも、小さな段差や隙間に汚れや歯垢(プラーク)が溜まることは多いもの。歯磨きの仕方に偏りがあると、磨き残しをしている部分も出てきます。
【原因2】インプラント周囲炎
インプラント周囲炎が口臭の原因になることもあります。インプラント周囲炎とは、インプラントをしている人の歯周病のような病気です。土台を支える歯ぐきが弱っていってしまいます。
インプラント周囲炎は、歯茎の腫れや出血、膿を伴う場合もあり、これが口臭の原因に。口内が清潔に保たれていないと発症しやすい病気です。また、喫煙者はかかりやすくなってしまいます。
【原因3】インプラントがゆるむ
インプラントがゆるみ、雑菌が増殖することにより、口臭の原因となる場合もあります。
顎に埋め込むパーツと、人工の歯のパーツが分かれるタイプのインプラントで起こる現象です。パーツの結合部分が緩むと、そこから唾液が入ったり雑菌が入ったりして匂いが出てきます。
なお、インプラントが緩む原因としては、かみ合わせの悪さが考えられます。
対策としては、人工歯を外してネジを締め直すことや、破損している場合は交換すること。どちらも歯科医院でおこないます。