当院では歯科用ハンドピースを使用毎に滅菌しています。

歯科医院で口の中に入れる医療器具の半数が交換されないまま別の患者に使用されている実態が、厚労省の調査結果で明らかになっています。
調査結果では、「患者の都度交換している」が約半数の52%、「感染症患者と分かった場合に交換・滅菌」が17%、「状況に応じ交換・滅菌」が16%、「消毒薬で拭く」が14%でした。
これでも改善されたという見方がなされているのです。
同省が5年前調査した際は7割が交換せずに使い回ししていたという結果が出ています。

とても怖い調査結果ですね。
交換・滅菌を怠たっている歯科医院では、B型肝炎やHIVなどに感染する危険性がとても高いのです。
当院に通院されている患者さんはこのリスクから逃れることができますが、約5割の歯科医院では感染のリスクがあるということです。

ちなみに、日本ではハンドピースの滅菌は法律で義務付けられているわけではありません。日本歯科医師会が平成九年三月に作成した「一般歯科診療HIV感染予防対策Q&A」では、歯科用ハンドピース等の使用後の消毒・滅菌についてはオートクレーブまたはEOGによる滅菌を原則とする一方、薬液消毒と十秒以上の空回転をすることと記載されていますので、これをガイドラインとするならば使用後にアルコールワッテで本体を拭った後、十秒間空回転すれば問題ないと解釈することも可能です。ただ、アメリカではハンドピースの滅菌・消毒は義務付けられています。

結局のところ、歯科医師が患者さんのことをどのように考えているか、医業に対してどう向き合っているかという資質に関わることだと思います。
私たちは義務化されていないからいいなどという考え方ではなく、いかなるリスクも排除し、最善の治療を患者さん一人ひとりに提供していきたいと考えております。

DACユニバーサルは、歯を削る機械(タービン・マイクロモーターハンドピース・エアースケーラー)の洗浄・注油・滅菌を短時間で自動的に行う滅菌システムです。一度に6本のハンドピースを25分で洗浄・注油・滅菌できます。歯科医院で歯を削る機械をタービンといい、タービンを完全に滅菌できるものです。

更に滅菌パックに入れたミラー、カンシなどの棒物の滅菌も可能。
患者さまは勿論のこと、患者さまと接触するスタッフも交叉感染から守ります。
DACユニバーサルはウィルス・細菌感染から診療所と患者さまを守るお手伝いをします。

◆ウイルス、菌類の例
・結核菌
・黄色ブドウ球菌
・B型肝炎ウイルス
・HIV
・C型肝炎ウイルス
・髄膜炎菌
・インフルエンザウイルス
・SARS
・ノロウイルス